彩色陰影起伏図の作成

1.10m全国彩色陰影起伏図の作成

 基盤地図情報ダウンロードサービスから中央位置の「基盤地図情報の数値標高モデル」の「ファイル選択へ」をクリックし、左側の「基本項目」及び「DEM」ページの「DEM」を選択します。次の「検索指定」の「10mメッシュ」及び「10B(地形図の等高線)」をチェック、「選択方法指定」の「市区町村で選択」で、選択リストに2次メッシュを追加します。「ダウンロードファイル確認へ」ボタンを押します。

 次のページ「全てチェック」及び「まとめてダウンロード」ボタンを押すと1つ圧縮ファイルをダウンロードされます。そのファイルを解圧し、Zipファイル群を元データフォルターに移動します。なお、事前に国土地理院ダウンロードのIDとPS必要の場合、ユーザーの登録が必要です。

 nkMapViewのメニュー「ツール」の「彩色陰影起伏図作成」を選択し、標高データフォルターは元データフォルターを指定し、一覧から変換が必要のファイルを選択し、右側の変換先のファイルへ移動します。彩色陰影起伏図の変換先フォルターを指定し、「OK」ボタンを押すと選択されたファイルにより彩色陰影起伏図を作成します。

基盤地図10m標高彩色陰影起伏図の変換


 なお、「彩色設定」ボタンを押すと、「標高・彩色の設定」フォームでカラーリストの編集もできます。設定カラーはカラーテキストファイルを標高、R、G、Bの順で保存され、テキストエディターで直接に編集できます。標高値ファイルScaleJapan.txtを参照ください。

標高の彩色設定


 また、「太陽方位角」、「太陽高度角」及び「高さ強調係数」も設定できます。「太陽方位角」は入射光の平面角度、0-360度に設定可能、初期値は315度、90度は東方向から光が入射します。「太陽高度角」は入射光の垂直角度、初期値は45度、90度なら真上から入射します。「高さ強調係数」は標高の垂直方向の強調値、初期値は30、1なら強調しません。

変換経過、変換途中、キャンセルも可能です。

変換済みデータの表示/連続表示は次の4./5.を参照ください。

 

 変換先の地理座標系/投影座標系2種類を指定することが可能です。

 ・EPSGコード:4612

 ・投影座標系:緯度経度

 ・地理座標系:JGD2000

 ・ファイルフォマット:GeoTiff / ECW

 ・ファイル名:指定フォルター\1次メッシュ\2次メッシュ.tif/ecw


 ・EPSGコード:3857

 ・投影座標系:球面メルカトル

 ・地理座標系:WGS84

 ・ファイルフォマット:GeoTiff / ECW

 ・ファイル名:指定フォルター\1次メッシュ\2次メッシュ.tif/ecw


 変換済みのファイルについては、位置及び投影情報は付くので、個々ファイルでマップ作成、レイヤー追加は行えます。また、nkMapViewは定義済みレイヤーとして直接閲覧できます。閲覧方法は下記「5.変換画像の表示/連続表示:」を示します。

 5m全国彩色陰影起伏図については、上記ほぼ同じの手順で変換作成しますが、ECW圧縮が指定しません。また、ファイル名は指定フォルター\1次メッシュ\2次メッシュ\3次メッシュ.tifになります。nkMapViewは「編集」-「新規標準メッシュレイヤー」追加で連続表示できます。閲覧方法は下記「5.変換画像の表示/連続表示:」を示します。

 参考:ジオイド画像を作成する時に上記とほぼ同じで順で、基盤地図情報のジオイドモデルを選択し、GML形式のデータをダンロードします。なお、「彩色設定」ボタンを押すと、設定フォームでカラーリストの標高が15-55mを設定が必要、ここを参照ください。


2.SRTM90m全世界彩色陰影起伏図の作成

 CGIAR-CSIにより提供、ダウンロードサイドで取得します。SRTM90mDEM、赤道で90mの解像度、5度x5度タイルメッシュ画像連続表示、画像tifファイル書式で対応します。全世界SRTM90mの標高データの解説/ダウンロードについては参照ください。

 1.Tile Size:Tile 5x5 degree そのまま

 2.Format: GeoTiff そのまま

 地図画面上に作業メッシュを選択し、選択エリアは灰色へ反転させます。次に[Check here to Begin Search]ボタンで、次ぎのページの「CSI Server」:Data Download(HTTP)を押します。ダンロードしたZipファイルを元データフォルターへ移動します。

 彩色陰影起伏図作成は上記と同じ手順で行います。ただし、「標高データの指定」はSRTM90m(Zip)を指定し、「彩色設定」は標高値の設定が必要です。標高値ファイルScaleWorld.txt及びALOS.txtを参照ください。

 変換済みデータの表示/連続表示は次の4./5.を参照ください。

 

 変換先の地理座標系/投影座標系2種類を指定することが可能です。:

 ・EPSGコード:4326

 ・投影座標系:緯度経度

 ・地理座標系:WGS84

 ・ファイルフォマット:GeoTiff / ECW

 ・ファイル名:SRTMメッシュ


 ・EPSGコード:3857

 ・投影座標系:球面メルカトル

 ・地理座標系:WGS84

 ・ファイルフォマット:GeoTiff / ECW

 ・ファイル名:SRTMメッシュ


3.ALOS全球数値地表モデル (DSM)の作成

 宇宙航空研究開発機構(JAXA)により提供、ダウンロードサイドで取得します。ALOSファイルは、緯度・経度1秒(30m相当) の解像度、1度x1度タイルメッシュ画像連続表示、画像tifファイル書式で対応します。ダウンロードにはユーザ登録が必要です。

 ダウンロードページへログイン後、画面表示の地図から必要なデータの場所をクリックすると、緯度経度5×5度単位のデータをダウンロードください。

 彩色陰影起伏図作成は上記と同じ手順で行います。「標高データの指定」はALOS 30m DNS(tar.gz)として、「彩色設定」の標高値の設定が必要、標高値ファイルALOS.txtを参照ください。緯度経度5×5度単位のtar.gzファイルを指定し、変換作業を行います。

 変換済みデータの表示/連続表示は次の5.標高データの連続表示/6.メッシュ標高データの高速表示方法を参照ください。

 

 変換先の地理座標系/投影座標系2種類を指定することが可能です。:

 ・EPSGコード:4326

 ・投影座標系:緯度経度

 ・地理座標系:WGS84

 ・ファイルフォマット:GeoTiff / ECW

 ・ファイル名:ALOSメッシュ


 ・EPSGコード:3857

 ・投影座標系:球面メルカトル

 ・地理座標系:WGS84

 ・ファイルフォマット:GeoTiff / ECW

 ・ファイル名:ALOSメッシュ


4.地理院標高50mメッシュ標高CDデータの変換:

 数値地図50mメッシュ標高CD(日本-T、日本-U、日本-V)CDを上記の方法で彩色陰影起伏図を作成できます。ただし、標高データフォルターは元データフォルター「DATA」を指定することが必要し、また、選択する時に1次メッシュで選択します。

 変換済みデータの表示/連続表示は次の4./5.を参照ください。

 

 ・投影座標系:緯度経度

 ・地理座標系:TOKYO/JGD2000(元データ依存)

 ・ファイルフォマット:GeoTiff

 ・ファイル名:標準メッシュ

彩色陰影起伏図変換結果 上:ジオイド画像、上右:50mメッシュ画像、中央:10mメッシュ画像、下:90mメッシュ画像


5.変換画像の表示/連続表示:

 新規マップに画像の表示:「ファイル」-「マップ新規作成」フォームで変換画像TIF/ECWファイルを選択し、投影情報表示される場合、「OK」ボタンで表示されます。投影情報が表示されない場合、ユーザー自分で投影情報を入力します。

 マップに1枚の追加表示:上記変換済みの画像ファイル表示する場合、メニュー「編集」−「新規レイヤー追加」で追加できます。

 マップに連続画像表示:連続表示する場合、定義済みのレイヤーとして使用、設定はメニュー「編集」−「定義済みレイヤー設定」フォームで「定義済みレイヤー名」と変換したファイルの「ディレクトリ」の指定が必要です。なお、nkMapView.iniはテキストファイル、直接編集も同じな結果になります。表示する時にツールバー「定義済みレイヤー選択」で定義したレイヤーを選択し、マップに表示します。マップ表示されない場合、画像ファイルタイプ及び投影方法を確認することが必要です。

 定義されないマップに連続画像表示:メニュー「編集」−「新規標準メッシュレイヤー追加」で追加できます。なお、テキスト表示の場合、メニュー「編集」−「新規標準メッシュテキストレイヤー追加」で連続表示できます。

 連続表示は標準メッシュで定義したファイルが必要、Shape、TIF、ECW形式をサポートし、緯度経度投影/WEB投影3857で表示できます。


 例:「10m全国彩色陰影起伏図」連続表示の画像ファイルはすべて「C:\nkMapData\GSI10M」に保存され、初期設定ファイルnkMapView.iniには次のように設定されます。

...

[10M段彩標高図]

SavePath=C:\nkMapData\GSI10M

FileType=tif

ViewCenterX=139.741354

ViewCenterY=35.658099

ImageWidth=1125

ImageHeight=750

...


 なお球面メルカトル投影座標系表示する場合、連続表示の画像ファイルはすべて「C:\nkMapData\GSI10M」に保存され、初期設定ファイルnkMapView.iniには画像保存ファルター名、SavePath=C:\nkMapData\GSI10M3857を変更し、EPSGCode=3857を追加します。

...

[10M段彩標高図]

SavePath=C:\nkMapData\GSI10M3857

FileType=tif

ViewCenterX=139.741354

ViewCenterY=35.658099

ImageWidth=1125

ImageHeight=750

EPSGCode=3857

...


6.メッシュ標高データの高速表示方法:

 画面に連続表示画像が多いほど、閲覧更新時間が長くなります。事前に画像ファイル群を圧縮し、ファイルサイズ小さくなり、閲覧更新時間が短くなります。

 変換ツール付属「画像ECW圧縮」で一括作成できます。「SRTM90m全世界彩色陰影起伏図」ECWファイルは「C:\nkMapData\SRTM90M3857ECW」に保存された場合、初期設定ファイルnkMapView.iniには次のように設定します。

...

[SRTM90M段彩標高図]

SavePath=C:\nkMapData\SRTM90M3857ECW

FileType=ecw

ViewCenterX=139.741354

ViewCenterY=35.658099

ImageWidth=6001

ImageHeight=6001

EPSGCode=3857

...


SRTM90m標高彩色陰影起伏図連続表示(ECW圧縮)


SRTM90m段彩(左)/ALOS30m段彩(中)/10M段彩(右)の比較